柔らかそうな「春キャベツ」。
何して食べようかと思い浮かべ
春キャベツを手にとります。
キャベツは一年を通して、
何かと便利に使い食卓に並ぶ野菜の
ひとつですが、この時期のキャベツ、
またちょっと別。
千切りにしてもふわふわと柔らかく
甘い。
冬のキャベツとは形も重さも違い、
見ためだけでも見分けがつきます。
生でも火を通しても、煮ても炒めても
どんな味でも相性が良いキャベツ。
先ずは、春キャベツとハーブでサラダに。
また、浅漬けにして作り置きも、
一品として忙しいときに重宝します。
[キャベツ]
日本に渡来したのは江戸時代。栽培は明治時代から。長い間、甘藍(かんらん)と呼ばれ、戦後からキャベツと呼ばれるように。通年出回る品種だが、春キャベツはふんわりと軽くてみずみずしく、冬キャベツはしっかりとした歯触りでかたいため、旬の特性を致した調理法で食べるのがベター。春キャベツ、冬キャベツの他、アントシアニン豊富な紫キャベツ。茎に小さな実がたくさんできる芽キャベツ、結球したい芽キャベツのプチ・ヴェールなどがある。歴史が長い野菜だけに変種も多く、ブロッコリーやカリフラワー、コールラビもキャベツの仲間だ。ギリシャ・ローマ時代には”貧乏人のクスリ”と呼ばれていたほど栄養価は高い。特にビタミンCト食物繊維が多く、ビタミンCは芯の周りと外葉に多い。また水溶性ビタミン様物質であるビタミンU(別名キャベジン)も多い。
〈軸の大きさもチェックしよう〉 巻きがびっしりと締まり、均等に膨らんでいるもの。同じ大きさでも身が重いほうがみずみずしく、葉がやわらかいもの。軸は500円硬貨大ぐらいのものが良品で、それ以上のものは育ちすぎて葉が固い。水分も抜けてしまっており同じ大きさでも重さが軽いことが多い。また、外皮が紫に変色していても味に変化はない。
引用元:野菜の基礎知識 株式会社枻出版社