食べごろの桃


桃のおいしい時期。
店頭や「桃狩り」などもシーズンを迎えています。

「桃狩り」では、桃の木々の下、濃い緑の葉の間に実った桃がいっぱい。フワフワとした感触の桃は、強く持ったりぶつけたりしない様に、そーっと収穫です。

食材にはそれぞれが持つ特性があります。そして五性(ごせい)もそのひとつ。
五性は、熱性・温性・平性・涼性・寒性の五つ。
熱性は体の熱を取り、温性は熱性よりは穏やかに温めてくれる、平性どちらでもなく体の偏りに影響しにくいもの。涼性は体を冷やしてくれるので夏の暑い時などに摂取したり、寒性は涼性よりももっと体の熱を取るので、発熱でつらい時や夏の暑さにも効果のあるものです。

温かい地域や暑い時期に取れるものは、体を冷やす作用があるとも言われます。
その中では、夏の果物である桃は、胃腸を冷やさない珍しい温性のひとつです。

もも

桃はうれしい低エネルギー

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[桃(もも)]

桃は甘みが強いわりに低エネルギーで、食物繊維のペクチンが多く、調整作用が期待できます。ペクチンは加熱しても壊れにくいため、桃がたくさん手に入ったら、食べごろを過ぎる前にジャムやコンポートなどに加工するとよいでしょう、糖質や脂質の代謝を助け、脂質代謝の改善効果が期待できるナイアシンも含まれています。これも熱に強い性質があり、加熱調理しても損失が少なくすみます。種に近い赤い部分には、抗酸化成分のアントシアニンが豊富。細胞の酸化を抑え、動脈硬化の予防にも役立ちます。また、同じく抗酸化作用のあるビタミンE、皮の近くにはカロテンも含まれており、相乗効果が期待できます。

引用元:食材辞典 株式会社学研プラス