ふきのはなさく 款冬華

1月下旬の大寒(だいかん)のころ、七十二候の初候では
「款冬華(ふきのはなさく)」

ふきのとうは寒い冬に小さな花を咲かせ、春の始まりを教えてくれます。

良く知られる「ふき」の花芽が「ふきのとう」。 冬に黄色い花芽をつけるので冬黄(ふき)という説があるそうです。ふきはキク科フキ属の多年草で、葉より早く花径がのび頭花をつけたものがふきのとうです。

そろそろ店頭でも見かけるようになる頃、天ぷらやふき味噌のほか、春の風味をぜひ味わいたいです。

ふきのとう
ふきのとう

フキ・フキノトウ

地下茎を伸ばしてふえます。地上には葉と花茎(かけい)だけを出しますが、葉に先駆けて花茎が伸びて頭花(とうか)をつけます。これが山菜として親しまれているフキノトウで、淡緑色の苞(ほう)に包まれています。雌雄異株(しゆういしゅ)で、雄花は黄白色、雌花は白い花を咲かせます。花後に出る葉は大きな腎円形で多肉質の長い葉柄があり、食用にされます。

分類:キク科/フキ属/多年草

引用元:野草・雑草の辞典 西東社