しょうがを食べる

6月のこの時期、新しょうがが店頭に並びます。

さっぱりと美味しい定番の冷ややっこに、新生姜の甘酢漬けをみじん切りにしてのせたり、大根やきゅうりの塩漬けに千切りにしてあえたりと、ちょっとした箸休めに便利に使っています。

これからの梅雨でさっぱりしなかったり暑さが厳しくなったりする時期、何かと冷たいものが多くなります。また車や仕事中、自宅でもエアコンを使ったりと体の外からも冷やすことがあります。
少しづつ胃腸や体が冷えで不調になってしまうことも。

寒くて温まりたい時期ではなくても、食事でしょうがを取り入れることで、血行を良くし、胃腸の調子を整えたり冷えを緩和して快適に過ごせるように。

体を温め、慢性的な冷え性も解消

[しょうが]

漢方処方でも薬膳でもポピュラーなしょうが。栄養価は低いものの、辛み成分のジンゲロンとショウガオールがもたらす体の温め効果は天下一品。生のショウガは体を温め、発汗を促し、熱をさまします。寒さが招く風邪の寒気や節々の痛みに有効で解熱作用も期待できます。一方、乾燥したしょうがは、乾姜(かんきょう)と呼ばれる漢方薬でもあります。血行を改善し、体を芯からじんわりと温めるので、胃腸の弱い人や慢性的な冷え性に悩む人におすすめです。キリッとした香り外液を分泌し、食欲がない時の薬味にぴったり。免疫力アップやがんの予防、老化防止などさまざまな場面で活躍する食材です。

引用元:薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帳 西東社